不正な対象と最後の情報(追記アリ)
2020年8月27日 MTG(EDH) コメント (6)
《発光の始源体》のwikiのページにルール上の誤りを見つけたのでまとめておく
http://mtgwiki.com/wiki/%E7%99%BA%E5%85%89%E3%81%AE%E5%A7%8B%E6%BA%90%E4%BD%93/Luminate_Primordial
これは誤り、不正な対象についての情報が必要な効果は発生しないため対象となったクリーチャーが戦場に存在しない場合そのコントローラーはライフを得られない
以下根拠となる総合ルールの部分
カイカでデッキを組むときに《分岐変容》で似たような状況になった場合について調べたことがあるのでおかしいと気づいた。
EDHでもそう使われているわけでもないけど使ってる方はご注意。
(追記 コメント欄も参照)
裁定として
と出ていますがこれは対象となったクリーチャーが追放された場合(何事もなく解決された場合)に、追放領域に置かれたカードに印刷された値ではなく最後の情報を参照してくれという意味であって、解決前に対象が戦場を離れて不正な対象となった場合についての処理を指示したものではないと類推されます。
http://mtgwiki.com/wiki/%E7%99%BA%E5%85%89%E3%81%AE%E5%A7%8B%E6%BA%90%E4%BD%93/Luminate_Primordial
誘発型能力の解決時に、対象となったクリーチャーの一部が戦場に存在していないならば、そのクリーチャーのコントローラーは最後の情報を参照してライフを得る。対象となったクリーチャーがすべて戦場に存在していないならば、立ち消えとなってライフは得られない。
これは誤り、不正な対象についての情報が必要な効果は発生しないため対象となったクリーチャーが戦場に存在しない場合そのコントローラーはライフを得られない
以下根拠となる総合ルールの部分
6 呪文、能力、効果
608 呪文や能力の解決
608.2 解決されるオブジェクトがインスタント・呪文やソーサリー・呪文や能力である場合、その解決はいくつかの手順に分かれる。rule 608.2a と rule 608.2b で記された手順を先に踏み、その後で rule 608.2c から rule 608.2j で記された手順を適切な順で行なう。その後、最後にrule 608.2k に記された手順を行なう。
608.2b 呪文や能力が対象を取る場合、その対象がこの時点でも適正かどうかを確認する。対象となったときにあった領域に存在しなくなっている対象は、適正ではない。たとえば、その特性が変わっていたり、効果によって呪文の文章が変わっていたりするなど、ゲームの状況の変化によって適正でなくなっていることもある。能力の発生源が元あった領域から移動していた場合、この手順において最後の情報が用いられる。すべての対象が、すべての対象群において、不適正になっていた場合、その呪文や能力は解決されない。それはスタックから取り除かれ、呪文であればオーナーの墓地に置かれる。そうでなければ、その呪文や能力は通常通り解決される。不適正な対象が存在する場合、それらはその呪文の効果のうちでその対象が不適正である部分によっては影響されない。効果のうち、それらの対象が不適正でない部分には影響されうる。呪文や能力がゲームのルールを変更する継続的効果を作る場合(rule 613.11 参照)、その効果は不適正な対象には適用されない。効果の一部が不正な対象についての情報を必要とする場合、その情報を決定することは失敗し、その情報を必要とする部分の効果は発生しない。
カイカでデッキを組むときに《分岐変容》で似たような状況になった場合について調べたことがあるのでおかしいと気づいた。
EDHでもそう使われているわけでもないけど使ってる方はご注意。
(追記 コメント欄も参照)
裁定として
To determine how much life each opponent gains, use the power of the creature that opponent controlled as it last existed on the battlefield.
と出ていますがこれは対象となったクリーチャーが追放された場合(何事もなく解決された場合)に、追放領域に置かれたカードに印刷された値ではなく最後の情報を参照してくれという意味であって、解決前に対象が戦場を離れて不正な対象となった場合についての処理を指示したものではないと類推されます。
コメント
ご指摘ありがとうございます
gathererの裁定見たら確かに載ってますね、ルールに矛盾する裁定が出ていることになるのでちょっと問い合わせてみたいと思います
恐らく裁定は不正な対象になった場合の話ではなく追放されたクリーチャーのパワーを参照するのは最後の情報を使うという意味ですね
具体例としては+1/+1カウンターが乗っている《ハイドロイド混成体》を追放した場合カードに印刷されたパワーである0ではなく戦場に居たときのパワーを参照してくれという意味だと考えられます
間違った文章消すだけの編集ならやるんですけどソレやると荒らしと思われかねないのでやってないです
何で間違ってるのか指摘する文章を入れればいいんですけど
自分のブログに備忘録として載せるならともかく公共性の高いwikiに十分練った文章を載せる気力は無いです
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